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男性ホルモンの注射
男性ホルモンは、注射で補う、または増加させることもできます。
男性更年期障害や、性同一性障害などで主に行われています。
男性更年期とは、男性ホルモンの減少が引き金になっていると言われていますが、近年までその症状は認められていませんでした。
その理由としては、女性更年期障害の場合には、閉経を目安に急激にホルモンが減少するのに比べ、男性の場合には、その減少速度もとても緩やかで、個人差もかなりあったことなどが挙げられます。
具体的な症状としては、ほてりや冷えなどのほかに、うつ症状や不眠、倦怠感や性欲の減少などがあると言われています。
男性更年期障害は、よくうつと勘違いされることも多く、男性更年期障害の人の半数以上が実際にうつ症状を確認できるという、判断が難しい病気であるといえますから、こういった症状に心当たりがある、という方は、一度男性ホルモンの量を検査してみるといいかもしれません。
この男性更年期障害には、男性ホルモンの注射による治療が最も一般的であり、内服薬よりも副作用や安定性で勝っているといえます。
治療方法としては、2、3週間に1回程度、医療機関に通院し、男性ホルモンを注射することになります。
効果の現れ方にも個人差がありますが、早い人であれば注射直後から、変化を感じることが出来ると言われています。
ですが、もちろんデメリットも少なくはありません。
男性ホルモンを注射することによって、精子の形成を妨げてしまうので、精子の数の著しい減少があります。よって、治療期間中に、子供を作る予定のある方には不向きと言えるでしょう。
また、可能性のある副作用として、前立腺癌や前立腺肥大症、女性化乳房、肝機能障害、睡眠時無呼吸、多血症、浮腫などがあります。
ほとんどこういった副作用が起こることはありませんが、浮腫や多血症は比較的起こりやすいと考えておく必要があるかもしれません。
男性ホルモンを注射することによって、一人で悩み苦しんでいる時間を減らすことができるかもしれないですから、心当たりのある方は、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。
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