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男性ホルモン剤とは
男性ホルモンが減少している場合や、男性特有の病気の前立腺癌などの場合、男性ホルモン剤を使っての治療をすることがあります。
これは、アンドロゲン剤ともよばれていて、このアンドロゲンとは、男性ホルモンの総称を指しているものです。
具体的に、アンドロゲンの過剰分泌によって起こる可能性のある疾患には、前立腺肥大や前立腺癌、抜け毛などがありますが、女性の場合にも男性ホルモンは分泌されていますから、このアンドロゲンが過剰に分泌されれば、様々な疾患を引き起こす可能性があります。
では、具体的にはどのようにしてホルモン剤は作用するのでしょうか。性ホルモンは、目的とされる細胞の受容体とよばれる受け皿のような部分に取り付くことで、初めて作用する仕組みになっています。
ですが、必ずしもすべての人がこの受け皿がきちんと機能しているわけではなく、なかには受け皿が閉まってしまっている場合や、受け皿を生まれつき持っていない場合もあるのです。
また、性ホルモンは、肝臓で分解される性質を持っていますから、ただ単純に体内に取り込めば効果がある、というのは難しくなっています。
注射などでアンドロゲンを体内へ入れた場合には、効果はありますが、毎日のように継続して行わなければ意味がないので、なかなか負担の大きい方法だと言えるでしょう。
それらの問題を克服したのが、合成型の性ホルモンです。
服用薬や、パッチ剤とよばれる貼り薬もありますが、このパッチ薬に関しては、まだアンドロゲンの場合、欧米などではすでに使われていますが、日本では治験段階にあるようです。
このように、アンドロゲン剤を使った治療方法は多様化してきていますが、まだまだ日本では実際に使われているものは少なく、負担の大きい注射や、服用の難しい内服薬などが主流であるといえます。
今後、日本でも手軽で、負担の少ない治療方法が実際に行われるようになることを、期待していきましょう。
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